【噂通りの良書】転職を希望、興味がある人へ
今回、ネットや書店でも噂の的になっている「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読んでみました。
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結論から言うと、私も良書だと感じ、購入してよかったと思うことができました。
「転職」と表紙に記述されていますが、転職に限らず「働く」という考え方が一新され、心が軽くなる本だと思います。
会社員のみならず、学生にもこの本はおすすめです。
この本の具体的な内容として、普遍的な会社の選び方、自分の市場価値の高め方が記述されています。
会社選びの方法、そして自分の市場価値の高め方というのは、就活生であろうと入社1年目の会社員であろうと自分のキャリアを真剣に考える人であらば必ず意識しておくべきです。
特に、最近では就職方法が変化する中で、より働く選択肢が増えている現状にあると考えています。終身雇用のようなレールに沿ってキャリアを積む慣習がなくなりつつあります。
ということで本日は、「転職の思考法」がなぜ全会社員、就活生にオススメなのか、そしてどんな内容が書かれているかについてお話ししたいと思います。
「転職の思考法」という本が一体どんな本かと申しますと、しがないサラリーマンである主人公が敏腕の経営コンサルタントと出会い、転職の「思考法」を授けられ、転職を成功させるまでを物語形式で表した本です。
すなわち、よくある自己啓発書みたいに長々と小難しいことが書いてあるわけではなく、物語形式になっているためわかりやすく転職の「思考法」を理解することができます。
簡単にようやくすると、この本では
①自分のマーケットバリュー(市場価値)を高める方法
②マーケットバリューを高めるための会社の選び方
の2点にまとめることができます。
マーケットバリューって何?
マーケットバリューとは
技術資産、人的資産、業界の生産性の3つで決まります。
市場価値については本ブログでも何度かお話しさせていただいているのですが、簡潔に言うとマーケットバリューとは今の会社でのあなたの価値ではなく、世の中から見たあなたの価値になります。
労働力は商品ですので、あなたの労働力の値段はどれくらいか?ということですね。
その上で、あなたの労働力の価値をどうやって測るのか?というお話が具体的に記述されています。
技術資産って何?
技術資産とは文字通り、価値のある技術をどれだけ保持しているかということです。
例えば営業やマーケティング、プログラミングやデザインなどの専門性です。
例えば、私の場合、IT業界でプログラミング知識、プロジェクト管理をしているので
「専門性」と「経験」の技術資産を保持していることになります。
つまり、技術資産=専門性+経験ということになります。
人的資産って何?
人的資産とは簡単にいうと「人脈」のことです。
例えばどの会社や業界にも、人脈だけで仕事を引っ張ってこれる人がいます。
仮に部署異動をしたり会社を辞めたりしても、自分に仕事をくれる人、このような人がどれだけいるかで人的資産を測ることができるのです。
例えば直近で上場した会社の経営陣を見てみれば、そのほとんどが大学の仲間や会社の同期で固められているパターンが非常に多いです。
こうした繋がりこそが人的資産なのです。
業界の生産性って何?
業界の生産性とは、「特定の業界でどれだけ稼ぐことができるか」ということです。
例えばウェディング業界の人間は30後半でも年収200万円です。一方でコンサル業界の人間は年収1000万円程度を稼ぐことができます。
このように、自分が身を置く業界で自分のマーケットバリューが決まってしまうのです。
すなわち、才能がなくとも高いお給料をもらい続けられる人間は生産性の高い産業に就職できた人間のことです。
こうした人は場所選び、すなわち就職におけるポジショニングで勝利したと言えるでしょう。
以上のマーケットバリューに関するお話がこの本の核といっても過言ではないでしょう。
「マーケットバリューを構成する上記三要素を理解した上で、伸びる市場に身を置きましょう!」
ということです。
さて、上記で説明したようなマーケットバリューを理解した上で会社を選ぶわけですが、そのための方法論が数ページに渡って書かれています。
基本には、「伸びる産業、業界に身を置け!」という話ですが、そもそも伸びる産業、業界ってなんなのか?良いベンチャーと悪いベンチャーってどう見極めるの?という、マーケットバリューを高めたい求職者であれば誰もが知りたい疑問について詳細に解説されています。
この辺に関するお話を詳しく知りたい方は是非とも本書を読んでいただければと思うのですが、僕が1番印象に残ったのは
「いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社へ入社しろ!」
という一言です。
正直これは真理だと思っておりまして、いつでも転職できるようなマーケットバリューの高い社員が、それでも転職せずに働く会社というのは良い会社に決まっているのです。
就活にしろ転職にしろ、こうした真理を含め、会社員も就活生もこれから企業人として「食える人材」になりたいのであれば必ず読んでおくべき本だと思いました。
特にキャリアを考えている就活生ほど読むべきだと思います!
今回僕がご紹介したエッセンスは本書のごく一部に過ぎませんので、本記事を読んで興味を持った方は是非とも購入されることをオススメいたします。